AI投資ツール

優れた銘柄抽出ツールの特徴は、投資の初心者やシニア層でも簡単に「AI投資」ができることです。 難しいプログラミングを習う必要を省くことが可能です。 ただし、AIを過信するのは危険です。 仮にアクティブ運用をするにしても、 ご自身で業績判断やチャート分析を行って候補銘柄を絞ることが重要であることは言うまでもないでしょう。

AI投資とは

AI投資とは、人工知能を使って資産運用を行うことです。 コンピューターに学習機能を持たせ、投資先の金融商品を選ばせたり、自動取引をさせたりします。

シニア世代とデイトレ

定年退職者や年金生活者などのシニア世代は一般的に、デイトレやスイングトレードなどの「短期投資」が苦手だと言われます。 短期取引は、最先端の技術を使いこなせる人のほうが有利だからです。 とりわけAIが普及してきた昨今、 ロボットに売買のタイミングを判断させることができる機関投資家や、プログラミング技術のある若者が勝ちやすいと言われます。

AIを使う人が投資に勝つ傾向がある。
資金や時間に余裕があるリタイア組

しかし、本来であれば、短期投資はリタイア組にこそ適しています。 その理由は、退職世代のほうが手元資金が豊富だからです。 十分な年金を受給してたり、退職金などの貯えがあれば、 日常の生活費を投資で捻出する必要がないので、あせらずにコツコツ儲けられます。 また、昼間の時間も自由に使えるため、相場に張り付いていられます。

一時的な利益を出すのは簡単

実際、短期投資は、シニア層でも一時的に利益を出すのは簡単です。 板情報を見ながら数円の値幅を抜くだけです。 それなら、少額だけなら最初は稼げるでしょう。 問題は、いかに長期にわたって利益を出せるかです。

1回で全財産を失う

短期投資を行っている人の中で特に多いのは、1回で全財産を失うパターンです。 「10回中9回はうまくいったのに、1回の失敗ですべてを台無しにしてしまう」というようなケースが実に多いです。

株投資で損失を出して泣いている初心者の投資家

人間の脳の暴走

人間のカンや感情に左右されていると、イメージ先行で銘柄を選んでしまいます。 さらに、株価が下落したときに冷徹な損切り(ロスカット)ができなくなります。 そこで、AIが頼りになります。 AIの客観的な判断とサポートがあれば、自分の脳による「暴走」「迷走」を食い止めることが、 比較的容易になる可能性があります。

■ 投資を邪魔する人間の脳のバイアス
名称 内容
自信過剰傾向 自分の金融スキルを過大評価
近眼的行動 目先の利益にとらわれる
心理勘定 あぶく銭効果・勤労所得と宝くじの賞金
損失回避バイアス 損失を過剰に恐れる
群衆行動 「みんなが買うから自分も買う」
フレーミング効果 「自分が見たい結果」だけ見る
AIのデータ力は圧倒的

AIは24時間365日、情報を収集し続けます。かつ、過去のデータもサーバー内に蓄積されています。 これら全ての膨大なデータを活用して相場を判断するため、長いスパンで見ると、人間が太刀打ちするのが困難になっています。

AIが集めるデータ

優れた投資用AIは、以下の情報をAIが収集・解析しているといいます。

  • ・業績予想と実情の乖離(かいり)
  • ・株価の割安感・割高感
  • ・TOB(株式公開買い付け)によるM&Aなど大型の買い注文が入る可能性
  • ・市況と個別銘柄の株価の相関性
  • ・ニュース報道、IR活動、アナリスト説明会などのイベント
  • ・市場に影響力のある大物投資家やファンドの売買動向
  • ・企業(個別銘柄)に対するネット上の評価・評判・口コミ
検討対象の一つに

AIと人間のデータ力の差をふまえると、個人投資家が短期トレードに臨む際には「AI銘柄選定ソフト」を活用することが検討対象の一つになり得ます。

■ 自分流のスタイルを築く

これまで株式の短期取引といえば、1日中値動きを見ていなければならない、というイメージがありました。コンピューターを駆使して素早い売買をするのが典型的な姿でした。しかし、AIがあれば、その必要性がなくなります。

一喜一憂

スイングトレードなどの短期売買は、大半の人が続けているうちに一度は失敗します。 1、2回大きく負けると、「やはり短期トレードはギャンブルだ」と落ち込むようになります。 さらに、ビギナーの短期投資家は、板の気配値を見ながら「上がった」「下がった」に一喜一憂する傾向があり、心理的に疲弊していきます。

メンタルの負担が軽減

しかし、どのようなときでも、メンタル面の冷静さを失っていはいけません。 その時々の気分的なアップ・ダウンに左右されることなく、 「継続的に利益を積み上げていくスタイル」を築き上げることが大切です。 優れた先端AIの力を借りることで、メンタル面の負担はぐんと軽くなります。 その結果、相場への対応が安定しやすくなります。 AIの推奨株を参考にしつつ、冷静に投資判断を行う習慣をつけることで、自分流の最適な投資スタイルを築けるようになるのです。

■ 「カリスマ投資家」対「AI」

トレードの世界には、いつの時代も天才的なカリスマ投資家がいます。 数百万円の元手を、短期間で数億円にしたような人です。そういう人たちは、著書を出していたり、Youtubeや雑誌で紹介されています。 近年では、片山晃氏、五味大輔氏、小手川隆氏(BNF)といった人たちが有名です。

しかし、普通の個人投資家が彼らの真似をして同じように儲けるのは、かなり難しいと言えます。 なぜならカリスマトレーダーには、天賦(てんぷ)の才能があるからです。

例えば以下のような能力があります。

  • ・急上昇する銘柄を直前で察知するゲーマー的な嗅覚がズバ抜けている。
  • ・気配値の変化を見て目にも留まらぬ速さでキーボードを叩いて注文を出せる。
  • ・自動売買のプログラムを自分で構築できる。

誰もがこのような素質を持っていればいいでしょう。しかし、現実はそうではありません。

天才でなくても

優れた先端AIがあれば、天才的な技術や嗅覚がなくても、 AIから銘柄選びの提案(サジェスト)を受けることができます。 まるで自分がカリスマ投資家になったかのようなアドバンテージを得ることが可能となります。

プロと同じ土俵へ

長年、スイングトレードやデイトレなどの短期取引は、 ヘッジファンドなどのプロ組織や一握りの天才だけが勝つ世界だと思われていました。 その他大勢の一般投資家は最終的には負けると言われていたのです。

しかし、一般投資家もAIを駆使できるようになれば、 状況が変わる可能性があります。

AI投資ツールの助けを借りてプロ投資家と勝負?